狂言

強く愛してくれた人は

 

アイツの訃報に打ちのめされていた私のために

 

アイツのお葬式などのことを秘密裏に調べてくれた

 

 

 

 

 

すると

 

アイツは死んでいなかったことがわかった

 

オーバードーズをしたのは本当だったのかもしれないが

 

要するに

狂言めいた芝居を私に対してしていた

ということになる

 

私に復讐をしたかったのか

当てつけたかったのか

 

私の気持ちはぐちゃぐちゃになった

 

でもこれで

ほんとにもうやめようと決めた

 

生きているとわかったらなぜか尚更、踏ん切りがついた

 

こんなに優しく愛してくれる人がここにいる

 

アイツのことは忘れよう

 

そう思った