【アーカイブ⑳】

2009年5月26日記

 

 

 

息が苦しい

心臓がドキドキする

血の気がひく

血が逆流する

手先に血がめぐらない

気持ちが悪い

体が重い

当日は眠れなかった

昨夜は何度も目が覚めた

1秒たりとも頭から離れることはない

何をしても集中できない

 

 

 

キッチンにカラのペットボトルが2本並んでおいてあった

フタをとり分別して捨てた

ゴミ箱のトコから戻ってきたら、1本残ってる

1本しか捨ててないことに気付いた

一時が万事この調子だ

 

 

 

最期の日

 

 

 

アイツは私のメールを待っていたとわかった

 

 

アイツは私にメールをして、そのあと命を絶った

 

 

裏切られた、という言葉を残していたという

 

私が別の人を見つけたこと、別れると言ったこと、何を指してそう言ったのかはわからない

 

 

 

 

 

 

 

私は

 

その日に逝く、という話を以前から聞かされていた

 

 

 

肉体も精神もボロボロになり

 

 

親にも理解されず、誰にも理解されない孤独な彼が、私だけには素直だった

 

 

 

私は止めた

 

 

 

思いとどまった

と思っていた

 

 

 

私だけが知っていたのに

 

 

 

止められなかった

私だけが知っていたのに





私はどんなにツラくても家族にはこの精神状態を言うことができない

昨日は家族全員休みで家に居たので、今日やっとひとりになれた


1にち我慢した


私は空に向かって
声を上げて泣きながら謝った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何をみても

何をしても

虚しさしか感じない

全て空虚にうつる





今頃は骨だけになってしまっただろうか


知るよしもない

 


お葬式、いつどこでやるんだろう

 

 

私だけが知っていたアイツの気持ち

 

 

おおごとにならないように、静かに助けてやりたかった

 

が、もう私の出る幕はない