【考え】不釣り合いとしか思えない

たまにふと思う。

 

アイツには私は不釣り合いなのではないかと。

 

いや

実際、不釣り合いだといつも思っている。

 

あんな人間が、こんな頭の悪い主婦の私と似合うわけがない。

 

 

そもそも

私の性格や個性、容姿など私の持つ「何か」に惹かれているわけではないと思っている。

そのような事は1度も言われたことがないし、アイツのようなポテンシャルの人間に好かれるような要素なんて、私は持ち合わせていないからだ。

 

 

 

きっと

「なぜ」

と聞いたら

こう答えるだろう。

 

『こんだけ長く切れないでいると、今更でしょ?

新しい人間関係を構築するのも面倒だし、大変だよね…』

 

120パーセント

いや1000パーセント

そう言うのはわかっている。

確か、似たようなことを言っていたことがあった気がする。

 

新しい別の人と心通わせるためのプロセスをまたイチから踏まなきゃいけないのが、アスペルガーのアイツには大変過ぎるし面倒なのだ。

 

もうそれは苦労して終わらせてあるから(私)駆け引きや探り合いのような面倒なことはもうしたくないだろう。

 

 

 

 

 

それでも私は

願わくば

 


私の何か

私そのものを好きだと

必要なのは私自身だと

 

だから君を手放したくなかった

 

 


言われたかった。

 

 

 

 

 

求めるものが高過ぎるのだろうか

 

 

 

 

 

 

 

 

◇優しい話し相手◇

いつも愛をくれた同い年の彼から先日、久しぶりに連絡が来た。

 

 

『相談にのってほしい』

ということだった。

 

 

詳しく話を聞くと

 

『彼女のことで…どうしたらいいか、と』

 

なんと

新しい彼女が出来たと言う。

 

それを聞いて

 

 

私は

 

 

 

私は…

 

 

 

ショックを

 

まったく受けなかった。

 

彼に彼女ができても嫉妬しないということは

 

やはり彼はそういう対象では無かったんだなぁと、その時ハッキリ思った。

 

 

 

だから友達として喜んで相談にのった。

 

相談にのりつつ、久しぶりに楽しく会話をし、時間があっという間に過ぎた。

 

同い年ということもあって、非常に話が合う。話しやすくとても楽しい。

 

彼はいつでも、私の話を優しく肯定して受け入れてくれる。

 

 

 

しかし途中で

 

『君は、僕のことは愛してないってわかったからさ…』

 

と小さく言われ、やや申し訳ない気持ちになった。

 

それでも

『君は君だもの』

と優しく包みこんでくれるスタンスは変わらない。

 

女として大事にされながら優しく話し相手になってくれる。

 

そのたびに自分が価値のある人間だと思わせてくれる。

 

 

そういう心の栄養

女が欲しい言葉。

それを与えてくれるのは彼だけだろう。植物への水やりをちゃんとやれる人。

 

だから

ズルイかもしれないが

私には彼が必要だ。

 

 

 

 

 

でも肝に銘じておくが

彼のプライベートに口出しするつもりは毛頭ない。恋路を邪魔したりもしない。

 

私は、ただ水をもらう植物として生きていければそれでいい。

 

 

 

 

 

◇与えてくれる人◇

愛してくれた彼は

私の話をいつもちゃんと聞いてくれて、すごくいい話し相手になってくれた。とても楽しかった。

 

けど愛しているかといえば

 

申し訳ないが、それは違った。

 

 

同い年だからか、すごく仲の良い友達のような感覚だった。

 

彼が望んだいわゆる「恋人同士」というもの

 

には、ならなかった。

なれなかった。

私はそれを望まなかった。

 

彼は私にとって

Likeであり

Loveではなかった。

 

 

 

 

 

 

今は交流が復活しているが、一時 疎遠になっていた。一旦離れたあとに数年経ってから彼が連絡をくれて復活したのだが、それがいつ頃だったか覚えていない。

 

どんなメールが来たのかも覚えていないし、その後いつ会ったのかも覚えていない…

 

 

『貴方の愛情に応えられないです』

 

 

といった類いの話をして、それでお互いのスタンスが変わったタイミングがあったと思うけど

 

それがいつどんなふうだったかも覚えていない。

 

 

 

 

 

 

しかし

それ以降も優しさは変わらなかったし、会いにも来てくれた。

 

『いつも私に優しくしてくれるんだね』

 

『だって君だもの』

 

 

私が私でいていい

と肯定してくれる。

 

 

彼は

私が何かをしてあげるから、私に優しくしてくれるわけではない。

 

ずっと昔

『君の個性が好き』

と言ってくれたこともあった。とても嬉しかった。

 

 

 

いつも話を聞いてくれて

いつも味方になってくれて

愛を与えてくれる人。

 

アイツと正反対。

 

 

 

 

 

 

 

 

アイツが好きだ(これまでアイツに起きたこと)

離婚

発達障害の診断

病気

離職

オーバードーズ

自殺の狂言

記憶喪失

転職の繰り返し

無職

スロプロ…

 

 

私と出会ってからだけでもこれだけのことがアイツにはあった。

 

ツラかっただろうな。

 

 

 

 

私は何の変哲もない平々凡々な主婦。家族としては立派にやってるほうだと思う。子もしっかり守っている。

 

でも夫婦関係はダメダメだった。

 

夫婦としてもダメなんだけど、本来はドライで合理主義な私。

 

本当の意味で人を好きになったことなんてなかった。

 

けど

アイツは好きだ。

 

たとえ

どんなに変わり者でも

アイツが生涯で1番好きだ。

 

何かをしてくれるから

大切にしてくれるから

優しくしてくれるから

愛してくれるから

だから好きという感覚が私には一切ない。これはアイツに対してだけ抱く特別な感覚であり、普通の恋愛をするなら、この限りではない。

私は普通の女だから、普通の(定型発達の)人が相手なら、こういったことももちろん有る。そうだったらどんなにラクだっただろう。

 

 

 

 

 

裏のない率直さと博愛的な心の優しさ、ピュアさ。

率直だからこそいつも本当のことを言う。 

 

強い芯。賢さ。

 

物事の究極的な本質を見て生きていること。それは極端なトリッキーさで、一般人の理解の範疇を超えている。

究極はこれが本質だという信念がゆるがない。呪術廻戦の夏油さんみたいな感じだ。

 

雰囲気、声、匂い。

そして存在そのもの

が私は好きだ。

 

 

 

 

 

でもこれらは、私個人にはなんのメリットもないものばかり。

 

まるで芸能人とファンのようだな、と最近思う。

 

ファンはその芸能人に個人的に何かしてもらうから好きなわけではなく、一方的に好きなだけ。

その芸能人は自分のファンになってもらって有り難いと思い、ファンをやめられないように大事にするが、個人的な愛情を一人の人に差し出しているわけではない。

 

私は、自分がいちファンだと思えば気がラクになれるだろうか。

 

でも私が人間である限り、本当は相手の愛情を実感したい。私自身を愛して欲しい。が、アスペルガー相手には難しいことかもしれない。

 

いや

もしかしたら。

 

これまでも本人なりに愛情をあらわしていてくれたのかもしれない。でもアスペルガーの表現はわかりにくいし理解し難い。定型発達の私には…

 

寂しすぎた。

 

 

 

ネックレス事件②サプライズと縛り

そしてネックレス事件後、復縁を経て3年経った今年。

 

先日久しぶりに会った。

今回も1年くらい間があいている。

 

スロプロの仕事は年中休みがない。

『遠洋漁業に出てるとでも思ってほしい』と言われたことがある。

 

しかし今回アイツは『会うためだけに』『仕事を休んで』『1日時間を作って』来た。とても珍しい。

 

嬉しかった。

 

 

 

 

 

 

 

室内で私は、半年以上前に渡したかった誕生日プレゼントを渡した。

『渡す機会が無かったから』

と言って差し出そうとすると

 

アイツは自分のバッグの元へ行き、中からゴソゴソと紙袋を取り出して

 

『高いものじゃないけど、今しか買えないかもしれないから』

 

とだけ言ってその紙袋を私に渡してくれた。

 

 

開けてみると

3年前、喧嘩の発端になったゴールド色のネックレスだった。

 

 

『覚えていてくれたんだ』

 

 

絶句とはまさにこのことだ。

 

涙が出た。

 

嬉し涙って本当に出るんだな、と思った。

 

こんなサプライズが存在するのかと心底驚いた。

 

紆余曲折を経て今の職はスロプロ。公には所得ゼロ。普段から損得勘定体質でお金にはシビアだ。なのに。

 

 

嬉しかった。

まさかこんな日がくるなんて。

夢見心地だった。

 

『もう…仕方ないからさ(笑)』

 

アイツは笑った。

 

 

 

 

 

 

後日。

 

冷静になってゆっくり思いを巡らせてみると

 

昔の私の話が縛りにでもなったのだろうか、と思った。

 

アスペルガーの特性のせいで『頼まれたからにはいつか買わなければならない』という縛りに。

叶えなくてはならない、と。

それがずっと気になっていたのて単に実現したまでにすぎなかったのだろうか。

 

ネックレスを買ってくれた意図は聞いていない。

 

単純に

私への愛情のしるし

と受け取めていいものなのか。

 

 

  

 

 

夢を見ているような嬉しい気持ちでいっぱいだったが

 

日が経つほどに苦しくなっていったのも事実だった。

 

 

 

 

ネックレス事件①

3年前(2020年)のネックレス事件。

 

18年前に付き合い始めてすぐの頃、アイツは私の誕生日にネックレスを買ってくれた。

 

一緒にジュエリーショップに行って、私が好きなデザインを選び、それをアイツが買ってくれたのだ。

小さなダイヤがあしらわれたホワイトゴールドのネックレス。つまりシルバー色のネックレスだ。

 

その後、長く使っているうちにチェーンが壊れてしまったので、自分で2回買い直した。

今はプラチナのチェーンを買い、ずっとつけている。

 

しかしコーデによってはゴールド色のアクセサリーをつけたい時がある。

 

その時はアイツのネックレスをつけることができない。

 

ゴールドのネックレスがあれば、どのコーデでも常につけていられる。 

 

アイツのネックレスを常に身につけていた私にとって、ネックレスは特別な物だった。

 

自分で買うより

家族に買ってもらうより

 

どうしてもアイツに買って欲しかった。1000円のものでもなんでも良かった。

 

私は彼に何かを買って欲しいとお願いしたことはない。でも近年ちょっと優しくなっていた彼に、少し甘えてみたい気持ちになった。

 

無理なら断るだろうと思い、試しに聞いてみると

 

少し面食らったようだったが、いろいろ話をしていくうちに

『君みたいな年代の人はちゃんとしたのをつけなきゃダメでしょ…』

と、送ってきたのが、10万のプラチナネックレスの画像と、同じく10万の腕時計の画像だった。

 

『プレゼントを交換しないか』

 

アイツはお金もないのに本物思考で、安物買いはあまり好まない。

 

私ももっと昔、お金のある時なら了承しただろう。

私があげた腕時計を常に身につけてもらえる、と思えば嬉しい気持ちになる。

 

しかし子ども達にお金がかかり、自由になるお金が無かった私はその話にのらなかった。

 

 

それが面白くなかったのか、更にいろいろ話しているうちに

 

だんだん二人ともエキサイトしてきて、普段の不満にまで話が及び

 

収拾がつかないくらいの大喧嘩に発展してしまった。

 

我を忘れたアイツは、私の尊厳を傷つけるような酷いことを次々に言ってきた。

 

そして揉めに揉め、私はついに彼のLINEアカウントを削除。それでも話が終わらず、めちゃめちゃになった。

 

そしてそのまま喧嘩別れ。仲直りするまで約1年かかった。

 

 

私は

アスペルガーに甘えるなんて無謀過ぎた

と反省した。

 

それ以来、二度とネックレスの話はしなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「人と長く付き合うのは初めて」

アイツは最近こんなことを私に言った。

 


『こんなに長く(人付き合いとして)続いてる人は他に居ない。初めてだ』

 

 

 

 

出会ってから18年


別れても別れても復活してきた。その数 4回。

 

 

 

アスペのアイツは人を切り、人に切られ、ここまできた。そうなると当然、人とは長く続かない。 

 

おそらく、鬱になった時もそういったことからくる人間関係などがあったのだろう。

 

【見捨てない女】

そんな人も居なかったのかもしれない。

 

 

だからこそ

そんな中で、ファンのように好いてくれて自分を見捨てない人(私)を手離したくないという気持ちになったのかも、と思う。

 

 

 

 

そこに少しでも 


が あったら

 

と願う私がいる。

 

 

 

 

 

 

 

でも。

そういえば。。

 

学生時代(小学校か中学校)の同級生?の中には、大切に大切に付き合っている友人が居るのは知っている。

 

ん?そしたら私より…

長いじゃん(笑)

 

やはり【女で】ってことだったのかな。