アイツに想いを残しながらも彼の気持ちがわからず、ツラい日々を過ごしていたその頃
私は
私の個性、内面、私の存在そのものを愛してくれる人に出会った
すべてをまるっと愛してくれる
心も体も隅々まで
爪の先まで愛してくれた
アイツとのことも全て理解して受け入れてくれていた
もちろん夫のことも同様に
そんな人に出会ったのは初めてだった
その愛情はとても強く
アイツとの関係の中で
寂しさで打ちのめされ疲れ切っていた私を救ってくれる救世主のように思えた
夫も与えてくれない愛情と思いやり
惜しみなく注がれる愛
これが女としての至上の幸福なのかもしれないと思った
アイツとの長年に渡るこんな不毛な関係はもうやめよう
ケジメをつけよう
と踏ん切りがついたのは彼のおかげだ
私は、これで最後にしようと思ってアイツに会った日
彼の存在と
もう気持ちは限界だと話し
別れようと伝えた