2008年8月23日記
アイツは『死』に憧れを持っている。
自分で自分の命を終わらせたいと思っている。
なんのために生きてるのか?って、出会った時には既にそんなふうに考えていた。
普通の若者とちょっと違う10代を過ごしたらしいから、そのせいなのか。
いつも生き急いでいるのだ。
離婚する前後は、かなり精神的にまいったらしいので、いつもより更に強く考えていたようだった。
何のために生きてるのか?
なんで死んだらダメなのか?
ベッドの上で私にきく。
アタシが君に死んで欲しくないから。
私はシーツの中で背中を向けたまま、答えた。
無責任だよ。
アイツは私に言った。
どんな言葉も、彼を納得させるものにはならない。