【アーカイブ⑥】

2008年記

 

 

 

今の私達の関係は、もうとうの昔に一つの区切りをつけている。

私が自分の気持ちに気付こうが気付くまいが、アイツには関係ない。本人に伝えるつもりもない。

私がたまにメールしても、用事がなければほとんど返信は無い。電話で話すことも皆無になり、1ヶ月間・音信不通なんてザラだ。

お互いの都合がつく機会はめったにないが、ごくたまに逢うとアイツは夫がしないことをする。存在を肌で感じる。それだけで満たされる。

今はそれで充分だ。

たまにメールの返事がくれば嬉しい気持ちにもなる。

あの夢のような熱い日々。ときめき、キラキラした毎日だった。その時、私は女を取り戻した。

アイツのおかげだ。
状況が変わっても、アイツに出逢えたことに素直に感謝している。

 

 


私に会いにくる足が遠のき、約2ヶ月間ほとんど音信不通になったのは、今年の冬だった。

春も間近なある日のこと。

アイツから『離婚が決まった』というメールがきた。